矢橋が描いておりますビジネスモデルは、ものづくりの道具を使う側の視点で、最適な機械を特注（オーダーメイド）にて製作することです。
　昔、大工が加工に合わせて最適な道具を自作していたように、現在は、お使いの汎用機械を使って加工するだけではなく、安全性、生産効率、品質精度、コスト削減などの目的に応じた機械を、製作したいと考えております。
　競争力は、生産現場にあり、既製の機械だけのラインでは、機械を購入出来る事が競争力となってしまいます。購入した汎用機械はあくまでも汎用であり、機能を絞り込んだ物ではなく、ムダな機能も多く付加されており、コスト競争には不利になります。
　戦後の経済成長期には、汎用機械の選択肢が限られていました。街には町工場があり中小企業の求める単機能の生産設備、生産ラインを請負って作ってくれる鉄工所がありました。現在は大企業が製作する汎用機の機能が優れていて、町工場の機械は割高になり、特注機械を製作してくれる町工場は姿を消していきました。また、町工場とはいえ、日本人のコストでは成り立たなくなった特注機械の製作を、弊社のベトナム人技術者、技能者を育てることで、日本の人手不足、技能者の不足とコスト削減の両面を補完する事業を実現致しました。日本での営業活動において、セールスエンジニアがお客様の機械的なニーズのヒヤリングを行い、機械、制御共に基本設計まで日本で仕上げて、弊社のグループ会社であるVINAWHITE（ベトナム）の金属加工工場に発注し、日本人技術者、技能者が技術、技能指導教育を行い、お客様のニーズを確実に機械に反映し安全性、生産性、品質向上に向けた最適な機械をベトナムにて製作し、設置、日本人技術者によるアフターメンテナンスまで責任を持って対応致します。最適な機械による最適なラインを適正コストで製作をすることが、日本の将来の技術を補完し、お客様のお役に立てる道だと確信致しております。