医療機関向け二酸化炭素吸収剤 ヤバシライム®-f
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ヤバシライム®-f
水酸化ナトリウムを用いない
国産二酸化炭素吸収剤です。

NaOH(水酸化ナトリウム)やKOH(水酸化カリウム)を含まず、
CO(一酸化炭素)やCompound Aの産生を抑えました。
使いきり包装で、廃棄物削減にも貢献します。
ヤバシライム®-f とは?
ヤバシライム®-f は、「NaOH (水酸化ナトリウム)を用いない」い」新しい二酸化炭素吸収剤です。
「有害な麻酔薬分解物が発生しない」生しない」ため、安全に麻酔を行うことができます。
また、パッケージに遮光性、密閉性、利便性に優れる「特殊加工の1L紙パック」を採用しました。

ヤバシライム®-f は、医療機関向け二酸化炭素吸収剤です。
日本の医療関係者の皆様のお声にお応えできる製品作りを目指しております。

弊社では工業用ソーダライム も取り扱っております。
ヤバシライム®-f の3つの特徴
高い安全性 安心なCO2吸収剤で、安心な麻酔をサポートします
高い吸収性能 特殊形状と特殊成分により高い吸収性能を実現
使い易い製品設計 性能と扱い易さの両立を実現

高い安全性
►CO(一酸化炭素)産生試験
※自社モデル実験
一般的にソーダライムは乾燥時異常発熱により吸入麻酔薬と反応しCOを産生させますが、ヤバシライム®-f はNaOHを含有しないので不慮に吸収剤を乾燥させてしまった場合でもCO(一酸化炭素)を産生させません。
※吸収能力が大幅に低下しますので、吸収剤は乾燥させないでください。
デスフルラン 3vol% / 二酸化炭素吸収剤水分0%
反応温度 80℃ 反応時間3分
►Compound A 産生試験
ヤバシライム®-f はセボフルランを分解させる主な原因であるNaOHを用いていないため、ソーダライム他社品と違いCompound Aを産生しません。
そのためCompound Aの産生し易い低流量麻酔において特に効果を発揮します。
※Compound A = fluoromethly-2,2-difluoro-1-( trifluoromethyl ) vinyl ether
※Compound A測定方法は丸石製薬㈱様にご指導頂きました。
流量6L(開始) → 0.5L → 6L(終了) / セボフルラン濃度 2%
►キャニスター内温度測定試験 
※自社モデル実験
ソーダライムは二酸化炭素吸収時に大量の熱を発生させますが、ヤバシライム®-f はアルカリ性の強いNaOHを使用しないことによりキャニスターの温度上昇を緩和します。熱がこもり易い低流量麻酔での安全性向上に特に適しています。
高い吸収性能
►製品形態について
弊社の独自技術により三弁花型の特殊形状を実現しました。強度が高く、粉化し難く、多孔質な吸収性能のよい理想的な吸収剤に仕上がりました。また、粒径も大きいため多くの麻酔器、肺機能測定装置でご使用いただけます。
►細孔分布及び細孔容積
※自社分析データ
ヤバシライム®-f (ベース)比表面積の高い特殊形状と特殊成分により高い吸収性能を実現しました。NaOHを含む一般的なソーダライムと比較しても十分な吸収性能を有しています。
比表面積細孔容積
(㎠/g)(㎡/g)
YabashiLime-f25.20.117
SodaLime A15.30.074
SodaLime B10.00.047
LimeC7.50.037
►耐用時間試験
※自社モデル実験
比表面積の高い特殊形状と特殊成分により高い吸収性能を実現しました。NaOHを含む一般的なソーダライムと比較しても十分な吸収性能を有しています。
使い易い製品設計
►粉化率測定
※自社モデル実験
特殊技術により比表面積が高く、強度の高い特殊形状を実現しました。粉化を強力に抑制し機器への混入など様々な問題を解決しています。
►機器への対応
大粒径(最大径4mm)で粉化し難いため、各種麻酔器、肺機能測定装置のキャニスターに広く安心してご使用いただけます。
►使用前、使用後の変色
発色が均一で色の変化が視認しやすくなっています。
色戻りもしにくくなっているため、安全にご使用いただけます。
※交換タイミングの判断はCOモニターを用いることを推奨しています。
よくある質問
Q1.
「ヤバシライム®-f」は「ソーダライム 」ではないのですか?これらの違いを教えてください。
A1.
「ソーダライム」はNaOHが約5%とCa(OH)2が70%以上、水が12~18%の混合物を云います、Na(ソーダ)とCa(ライム)に因んでソーダライムとかソーダ石灰と云われます。
「ヤバシライム®-f 」 はNaOHを使用していませんので正確にはソーダライムと異なります、しかし機能的には同等以上ですので麻酔用二酸化炭素吸収剤としてはソーダライムの改良品と解釈して戴ければと思います。

Q2.
「ヤバシライム®-f」 が青紫に変色しましたが大丈夫ですか?
A2.
下図に記載されている様なキャニスター内で「呼気」が二酸化炭素吸収剤の層を「下」から「上」方向に向けて通過する構造の場合には、吸収剤の反応熱や換気 の影響で吸収剤顆粒の表面が一時的に乾燥する事により、吸収剤層の上面部分が青紫色に変色する事があり、吸収剤の消耗を示すものではありません。
この着色は水分の内部移動や再配分により解消されます。二酸化炭素ガスの吸収能力にはなんら問題はありませんので、そのまま続けてお使い下さい。
※お願い
(お使いの麻酔器キャニスターへの「呼気」流入方向や適正な充填量などに関してご不明の場合は、麻酔器の仕様書または麻酔器の製造元にて、ご確認される様お願い致します。)
参考文献
■文献
・Anesthesiology 2004;101:531-3
「Acute Respiratory Distress Syndrome after an ExothermicBaralyme®-SevofluraneReaction」
・Anesth Analog 2000;91:446-450
「Absorption of Carbon Dioxide by Dry Soda Lime Decreases Carbon Monoxide Formation from Isoflurane Degradation」
・Anesthesiology 1994;80:556-565
「Toxicity of Compound A in rats: Effect of a 3-hour administration」
・Anesth Analog 1996;82:770-774
「Metabolism of Compound A by Renal Cysteine-S-Conjugate p-LyaseIs Not the Mechanism of Compound A-Induced Renal Injury in the Rat」
・Anesth Analog 1995;80:1187-93
「Carbon Monoxide Production from Degradation of Desflurane, Enflurane, Isoflurane, Halothane, and Sevofluraneby Soda Lime and Baralyme®」
・BMC Anesthesiology 2005,5:6
「Carbon monoxide production from five volatile anesthetics in dry sodalimein a patientmodel:halothane and sevofuranedo produce Carbon monoxide;temperatureis a poor predictor of carbon monoxide production」
・医器学 Vol,75,No.8(2005) (17)
「二酸化炭素吸収装置(キャニスターと二酸化炭素吸収剤)」
・麻酔 49巻5号(2000) (P504~508)
「新しい二酸化炭素吸収剤(SPHERASORB®)とcompound Aの回路内濃度」
・麻酔 48巻増刊(1999) (P172~179)
「麻酔薬の代謝と毒性」
・Journal of Society of InoganicMaterials, Japan 16,49-54(2009)
 「石灰による高病原性鳥インフルエンザの予防と抑制」  

■注意事項
・薬食審査発 第0906001号・薬食安発 第0906001号  

■ヤバシライム関係資料等
・Anesthesiology 2008;64:287-292
「Performance of four carbon dioxide absorbents in experimental and clinical settings.」
・第28回臨床麻酔科学会 Ⅲ-P-05 
 「新国産吸収剤CO2吸収剤の実用性検討、ならびに疲労指示に対する私見」
 高野病院麻酔科 森岡 亨
・第28回臨床麻酔科学会 Ⅲ-P-66
 「第3世代ソーダライムの特性評価」札幌医科大学医学部麻酔科 高橋 和伸 他
・日本臨床麻酔科学会誌 Vol.29 No.4:500-505, 2009
 「新国産CO2吸収剤の実用性検討、ならびに消耗度指示薬に対する私見」
 高野病院麻酔科 森岡 亨
・第28回日本麻酔・集中治療テクノロジー学会
 「二酸化炭素吸収剤の開発とその推移」鳥取大学名誉教授 佐藤 暢
・CLINIC NOTE(interzoo) 2011 Sep,No.74 :39-43
 「新しい二酸化炭素吸収剤「ヤバシライム®-f 」のイソフルラン麻酔における安全性について」
 相模原プリモ動物病院 西原 克明
・第59回日本麻酔科学会P1-58-3
 「ヤバシライム®-f 」における呈色能改良の検討」岐阜大学病院 長瀬 清
・第59回日本麻酔科学会P1-40-4
 「セボフルラン低流量麻酔における従来型の二酸化炭素吸収剤とのコンパウンドAとそれを生じない同吸収剤での測定比較試験」
 富山市民病院 中西 拓郎
・第23回日本臨床工学会O21-5
 「麻酔器用炭酸ガス吸着剤の性能評価」
 兵庫医科大学臨床工学室 田和 大樹
・第60回日本麻酔科学会P2-10-6
 「二酸化炭素吸着剤とデスフルランの反応による一酸化炭素(CO)産生の検討」
 名古屋大学医学部附属病院麻酔科 安藤 貴宏,須賀 鮎子,鈴木 章悟,荒川 陽子,西脇 公俊  

■謝辞
 Compound A測定に関して多大なるご協力、ご指導を賜りました丸石製薬株式会社様に深く感謝の意を表します。