木と土と石を使った
近代西洋建築の復刻モデル
古き良き時代を思い出させる、
クラシックホテルの様な佇まい
古来より人は、安全かつ快適に暮らすために、自然の中から素材を選んできました。更に文化が成熟してくると、美しい素材を選び、美しく見せる加工を施して住まいに使用するようになりました。茶道の茶室など、数寄者(茶道の求道者)は自己の美意識を反映させ、茶室と広間で構成された数寄屋建築のスタイルを築き上げました。
近代日本では、伝統的な日本家屋に加え、明治以降近代西洋文明が流入しました。日本ならではのきめ細かい、繊細な納まりの西洋建築が、数寄屋の日本家屋と共に、財閥のオーナー、地方の素封家の邸宅として建てられました。木と土と石が日本でも西洋でも主な素材でした。木の造作も、石の石目をあわせた微妙な曲線加工、左官の漆喰塗りの技術など、日本的で繊細な、精度の高い工事を実現した建物が多く残っています。
現代のデザインは、すっきりとした機械による加工を多用し、加工コスト低減を優先したデザインが主流となり、現在多くの住宅建築において、建材は買うもので、作るものではなくなってしまいました。しかし、歴史に残ってきた建築作品は人の手の技能による造作を施した作品が多いのです。
家は人が住んで毎日暮らしを営む場所です。機械のように全く正確ではないけれど人の手の暖かさの残る建材を少しでも多く使うことが、矢橋の責務だと思っています。「欧」は、木と土と石を使った近代西洋建築の復刻モデルです。
坪単価 75万円〜/坪